丸一型日付印

エラー印数々

 エラー印には
誤刻誤植の2種類がある。
 誤刻とは、印顆を作る時に彫り間違えたものであり、誤植とは、活字をセットする時に間違えたものである。
 
誤刻の場合、国名や局所名などの固定活字であれば、その印顆を使用している限りエラー印となるし、日付活字や便号活字であれば、その活字をセットした時だけエラーとなる。この場合、局が申し出れば交換してくれたかも知れないが、印顆の彫製には時間がかかるため、すぐに交換とはいかなかったはずであり、しばらくは使わざるを得なかった。
 一方、
誤植の場合は活字をセットする時のミスであるため、例え局員がエラーに気づかなかったとしても、長くて1日、短ければ便号が変わるまでである。したがって、同一のエラー例を見付けるのは難しい。
 当然だが、誤植のほうが誤刻より圧倒的に多い。

誤刻の例
内容 国名 局所名 最古 最新 印影
国名左書き 膽振 敷生
(電信)
40.01.27 M189-889

国名、局名左書き 安藝 宮島
(電信)
39.03.05 ジ102-238
41.02.12
国名、局名左書き 周防 柳井津
(電信)
39.01.12
国名、局名左書き 樺太 マウカ
(電信)
旧外地(樺太)
国名、局名、年活字左書き 樺太 クスンナイ
(電信)
旧外地(樺太)
国名左書き 武蔵 東京芝口 32.02.10 ジ69-778
32.06.28
国名左書き 武蔵 東京両国 32.01.01
ジ35-2086
32.01.13 田37
国名左書き 能登 田鶴濱 38.01.05
39.02.17

局名左書き 韓国 恵山鎮 39.06.12 田60
39.08.16 消202
局名誤刻 北見 舩泊 -.1.-5 (舩船)
年活字左書き 常陸 北條 32年(津25)
年活字左書き 越後 栃尾 37年(津25) 模写図
年活字左書き 備中 倉敷 35年(津25) 模写図
便号活字(ロ便)逆刻 武蔵 松山 25.01.02 26.07.15 津18
便号活字(電信)左書き 信濃 岩村田
(電信)
26.11.16 29.05.24
M163-1145
便号活字(電報)左書き 相模 平塚
(電報)
便号欄「電報」
国名誤刻 飛騨 飛騨→飛 とした例
漢字のバラエティ
国名誤刻 播磨 播磨→播、播广 とした例
漢字のバラエティ


誤植の例
内容 国名 局所名 印影
年活字月活字を
揃えた形で
逆植
武蔵 東京芝口
年活字月活字を
揃えた形で
逆植
武蔵 東京日本橋小伝馬町
年活字のみ
逆植
越後 荒澤
年活字のみ
逆植
紀伊 木ノ本