郡名入り

 丸一印の印顆を初めて作成しようとした明治21年初め頃、同じ国の中に、異なる郡に同じ名前の局所が存在する場合があった。丸一印には郡名がなく、国名と局名だけなので、全く同じ印顆になってしまう。そこで、局名に郡名を付記することとした。中には、印顆作成後に、どちらかの局が廃止になった場合もある。これを
1次郡名入り使用局と呼ぶ。
 これらの郡名入り使用局は、どちらかを局名改称することにより区別できるようになった。しかし、郡名+局名をそのまま新しい局名としたところもあり、印顆は同じものを使用した。これらは厳密には郡名入りとは言えないが、同一印顆を使用したという点で
2次郡名入り使用局と呼ぶ。

(1次、2次の命名は田中氏本による)

1次郡名入り使用局
国名 郡名 局名 備考、サンプル
羽前 東村山 長崎 廃止(22.3.31)
東村山長崎 田22
西田川 西田川長崎 長崎
磐城 菊多 植田 改称(23.8.1 ⇒坂ノ下)
菊多植田 田24
坂ノ下
東白川 東白川植田 田24
植田
武蔵 比企 小川 比企小川 タ449-21
小川
北多摩 改称(26.7.1 ⇒小平)
北多摩小川 田24
小平
下総 東葛飾 野田 東葛飾野田

ナカムラ氏
野田
千葉 改称(23.4.1 ⇒誉田)
千葉野田 誉田
上総 天羽 天羽関

長柄 廃止(21.4.30)
美濃 方縣→稲葉
(30.4.1)
黒野 方縣黒野
イナバ黒野
(37年)Yahoo05/9
稲葉黒野
(38年)
黒野
大野→揖斐
(30.4.1)
改称(39.1.1 ⇒西黒野)
大野黒野 美濃揖斐
黒野

(34年)
美濃
イビ黒野

(37年)
美濃
揖斐黒野

(38年)
西黒野
信濃 南佐久 野沢 南佐久野沢 田25
野沢
下高井 廃止(21.4.30)
信濃 小縣 和田 改称(39.8.1 ⇒小縣和田[2次郡名入り])
小縣和田 Yahoo
和田
下伊那 改称(21.12.12 ⇒遠山和田)
下伊那和田
遠山和田
越後 三島 與板 三島與板 田22
與板  田23
刈羽 改称(23.7.16 ⇒秋津)
刈羽與板 田22
秋津
越後 北蒲原 中条 北蒲原中条 中条
田23
ジ64-4219
中魚沼 改称(24.12.22 ⇒中魚沼中条[2次郡名入り])
中魚沼中条 Yahoo06/10
南蒲原 改称(39.1.1 ⇒南蒲原中条[2次郡名入り])
南蒲原中条 ジ105-3849
越後 南魚沼 六日町 南魚沼六日町 ジ105-3850
六日町
東頸城 改称(25.12.1 ⇒下保倉)
東頸城六日町 田24
下保倉
越後 中魚沼 中屋敷 改称(23.4.1 ⇒千手)
中魚沼中屋敷 田25
中屋敷? 千手
中頸城 廃止(21.5.31)


2次郡名入り使用局
国名 局名 備考 サンプル
信濃 小縣和田 39.8.1 和田を改称
越後 中魚沼中条 24.12.22 中条を改称 田25
越後 南蒲原中条 39.1.1 中条を改称 田25
渡島 檜山石崎 24.4.1 開設
日高 静内椚別 39.1.1 椚別を改称
常陸 筑波谷田部 40.6.1 谷田部を改称 田25




丸一型日付印