丸一型日付印

博覧会、共進会場内

 我が国は明治の初めから現在に至るまで、産業の復興、および、振興を目的としてしばしば博覧会を開催している。そして、博覧会、共進会開催中に郵便や電報が出せるよう、臨時に郵便、電信取り扱い局所をもうけている。
 丸一印の使用を確認している博覧会、共進会は以下の5局所ある。


博覧会・共進会名 局所名 開設時期 最古 最新
第三回
内国勧業博覧会
上野博覧会
電信取扱所
23.4.25-
?
23.5.25
23.8.26
第四回
内国勧業博覧会
京都岡崎
郵便電信支局
28.3.1-
28.10.31
28.3.12 タ452
28.10.6 ジ69-777
第六回
関西府県連合共進会
(30.4.10-30.5.31)

二回
水産博覧会
(30.9.1-30.12.25)
神戸楠町
郵便電信支局
30.4.10-
30.12.25
30.5.27 津16 30.12.11
第五回
内国勧業博覧会
博覧会
鉄道停車場
電信取扱所

(関西鉄道)
36.3.1-
36.8.31
36.6.20
博覧会門前
鉄道停車場
電信取扱所

(南海鉄道)
36.3.1-
36.8.19
博覧会
電話所
36.2.20-
36.9.10
北海道物産共進会
(39.9.10-39.9.30)
北海道共進会
郵便局
39.9.1-
39.10.5
39.9.10 ジ102-169
39.9.30
第二回
北海道畜産共進会

第一回
馬匹共進会
函館局
臨時出張所
出張所(内地)


●大阪博覧会の臨時開設局は全部で5つ(開設場所としては4つ)ある。しかし、博覧会の開設時期が通信官署改正時期(36/4/1)をまたいでいるため、局種や使用印が非常に複雑になっており、以下にまとめる。(【】内は関係告示番号を示す)

1.大阪郵便電信局博覧会支局[-36/3/31]、大阪博覧会郵便局[36/4/1-]) 【44,432】
 開設場所:博覧会会場内
 開設期間:36/2/1〜36/9/10
 取扱業務:
  (1)郵便:
丸二型日付印 「大阪/博覧會」 便号入
  (2)電信(内外国和欧文電報):
丸二型日付印 「大阪/博覧會」 便号空
  (3)為替:
丸二型日付印 「大阪/博覧會」 便号空 → 廃止後は2へ引継ぎ
  (4)貯金:丸二型日付印 「大阪/博覧會」 便号空 → 廃止後は大阪高津郵便局へ引継ぎ

2.大阪博覧会前郵便電信受取所 【53,458】 (読みは「ハクランカイマエ」)
  開設場所:博覧会会場前
  開設期間:36/2/1〜36/9/30
  取扱業務:
  (1)郵便引受:
二重丸型証示印 「大阪/大阪博覧會前・郵便電信受取所」
  (2)電信引受:同上?
  (3)為替:
縦書き丸一印 「大阪/博覧會前/郵便電信受取所」 月UC型
   → 廃止後は大阪日本橋筋郵便受取所へ引継ぎ
  (4)貯金:
縦書き丸一印 「大阪/博覧會前/郵便電信受取所」 月UC型
   → 廃止後は大阪日本橋筋郵便受取所へ引継ぎ

参考(為替または貯金使用)



3.博覧会電信取扱所 【109,407】
  開設場所:博覧会鉄道停車場(関西鉄道)
  開設期間:36/3/1〜36/8/31
  取扱業務:
   電信(内国和文電報のみ):
丸一型日付印 「大阪/博覧會」 便号欄電信

4.博覧会門前電信取扱所 【109,406】 (読みは「ハクランカイモンゼン」)
  開設場所:博覧会門前鉄道停車場(南海鉄道)
  開設期間:36/3/1〜36/8/19
  取扱業務:
   電信(内国和文電報のみ):
丸一型日付印 「大阪/博覧會門前」 便号欄電信

5.博覧会電話所 【87,433】
  開設場所:大阪郵便電信局博覧会支局内(1の中)
  開設期間:36/2/20〜36/9/10
  取扱業務:
   電話:
丸一型日付印 「大阪/博覧會」 便号欄電話